LIFE(仮題).

つれづれ……というにはあまりにも休み休みですが(笑)。

副葬品で最古の鉄がま出土 弥生中期、吉野ケ里遺跡で(北海道新聞)

鉄がまって、「釜」じゃなくて「鎌」の方ですね、使用法から察するに。出土品としてはどちらもあり得るので*1、同音異義語は悩ましい。
まあ、日本列島で鉄器の製造どうこうというよりも、弥生中期というそこそこ早い段階から、刃物と見なされるモノが副葬品として選定されていたコトの意味が気になりますね。それが武器なのか、あるいは農具なのかによっても、解釈は変わってくるでしょうし。
ちなみに、甕棺墓というのはでっかい弥生土器の甕に死者を埋葬*2して土中に埋めるという埋葬法で、九州北部の墓制で特徴的にみられます。弥生中期ということを考えると、まだ「墓の規模などで身分の上下を象徴する」という段階に入っていないだけで、集落内には首長という存在が他の民衆とは違っているという認識があった、というコトはないのでしょうか?

*1:さすがに、釜のような鉄製品を鋳造する技術が存在したかどうかは、時期的に怪しいかも。推察ですけれども

*2:当然、土葬