古畑任三郎FINALに合わせたかの如く。
- 作者: 三谷幸喜
- 出版社/メーカー: 朝日新聞社
- 発売日: 2005/12/06
- メディア: 単行本
- 購入: 3人 クリック: 13回
- この商品を含むブログ (106件) を見る
三谷幸喜のエッセイ集、第4弾です。三谷幸喜に限ったことじゃないんですが、脚本家のエッセイが面白いのは「自分を(作品中の)登場人物のように客観化できる」からなんですかね。小説と脚本の違いって、現実に人を動かすことを想定するか否か、というのが結構重大だと思うんですが。どうなんだろう……。
ついでに今日の古畑任三郎FINAL 「ラスト・ダンス」の話もちょっと(若干ネタバレ)。
長きにわたって続いた古畑任三郎シリーズもこれで最終回。でもタイミングとしてはこの辺りがちょうど良かったんじゃないでしょうかね。特にヴィジュアル面では……。古畑が定年間近の雰囲気を少しでも醸し出してしまうのはちょっと苦しいし、今泉があの年齢で巡査というのもイタイわけで。
古畑がラストシーンで口にしますが、「古畑」の初回と今回の最終回がよく似たシチュエーションだったのは、やはり三谷幸喜が“書く(あるいは描く)”という行為に対して何らかのメッセージを込めた作品を「古畑」の形を借りて残したかったからなのでしょうかね。今回の方が、犯人が脚本家という設定だっただけに、よりストレートだった気がしますが。
それにしてもですねえ、番組を見始めて最初のあたりで「双子の設定ということは、アレをやるんじゃ」と思ったその「アレ」が最大のトリックだったとは。「まだやったことないよなぁ」と思った自分の古畑好きにもちょっと拍手を(笑)*1。
*1:でも結構忘れちゃってます