第51回有馬記念(GI)結果(JRAホームページ)
レースを見ていて、「確かに、ディープインパクトは今年で引退するべきなのかもしれない」と思いました。
あの強さを維持する(あるいは益々の進化を遂げる)のも、衰退期に入っていくのも、おそらくディープインパクトにとっては*1ある意味不幸なことではないのか、と。
全盛期の強さを失って、“思ったほど強くない(あるいはそれ以下)”になることは当然評価の低下につながりますが、その一方で、“強くなりすぎる”ということも“どこにも行き場がない”“勝負ができない”という現象を生み出してしまうのではないでしょうか。
絶対的すぎる者に対しては、英雄視を通り越してしまうのではないかなぁ、と。
いささかネガティヴな観点だなぁとは思いますが、結果円満ならそれに越したことはない、よい着地点を見つけてあげるのも責任の範疇なんじゃないかなという気持ちを強く持ちました。
とにかく、有馬記念のディープインパクトはそんな思いを抱かせるほど強かったということです。完璧というのは恐ろしいですね。武豊は本当に幸せだっただろうなぁ。跨っているだけでいいんだもの。
あらゆるスポーツの世界で「本物の絶対的ヒーローたる存在」が失われた今、多くの人々がディープインパクトにそれを求めたのではないでしょうか。いわゆる「アイドルホース」とは全く異なる次元の要求として。
そしてそれは元々の競馬ファンにはなかなか納得のいかない現象だったのかもしれません*2。しかし、見方を変えればこの現象は競馬が一定以上の市民権を得た証明なのだ、ということもできるのではないでしょうか?
決して、それは競馬界の明るい未来を保証するものではないし、下手をしたら従来の競馬の世界を食いつぶしてしまう性質のものかもしれないとしても。
(以下私信……?)
そうそう、やっぱりペリエでしたね……(笑)*3。